疲れに気づかないまま、ふだん通りに動いていると、疲れがどんどん蓄積し、心や体が不調に。上手な休み方を取り入れましょう。今回は、医学博士・一般社団法人日本リカバリー協会代表理事の片野秀樹さんに、環境や気分を変える「社会的休養」を教わります。
(『天然生活』2024年11月号掲載)
(『天然生活』2024年11月号掲載)
休み方
気分を変える

周りの環境を変えると、気分が変わりストレスも解消。休養にはピッタリのおすすめの方法です。このように環境を変えることで、休養を手に入れるのが、「社会的休養」の〈転換タイプ〉です。
代表的なものが、引っ越しや旅行。
とくに旅行は、いつもと違う環境でゆったりとした時間を過ごせるので、心身がリフレッシュ。
日頃の疲れを非日常空間でゆっくりといやせます。
「人間は皮膚1枚で自分と外の世界を隔てています。そう考えると、皮膚の外側の世界をちょっと変えるだけで、環境が変わるということ。少し疲れているなと感じたら、洋服を着替えるだけでも気分転換になり、疲れをやわらげる効果があるのです」
環境を変える方法は、ほかにもたくさんあります。
家具の配置を変える、カーテンを替える、庭の手入れをする、引き出しを整理する。
疲れたときは無理せずに、外食に出かけるのも、手軽にできる気分転換ですよ。
やるといいこと
⚫︎部屋の模様替え ⚫︎旅行する ⚫︎服を着替える ⚫︎買物や外食をする
<監修/片野秀樹 取材・文/工藤千秋 イラスト/ホリベクミコ>
片野秀樹(かたの・ひでき)
医学博士・一般社団法人日本リカバリー協会代表理事。同協会では休養に関する社会の不理解の解消やリテラシー向上を目指し啓発活動に取り組む。株式会社ベネクス執行役員、博慈会老人病研究所客員研究員、日本未病総合研究所未病公認講師(休養学)。著書に『あなたを疲れから救う 休養学』(東洋経済新報社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです