疲れに気づかないまま、ふだん通りに動いていると、疲れがどんどん蓄積し、心や体が不調に。上手な休み方を取り入れましょう。今回は、医学博士・一般社団法人日本リカバリー協会代表理事の片野秀樹さんに、食事で休養を取る「生理的休養」を教わります。
(『天然生活』2024年11月号掲載)
(『天然生活』2024年11月号掲載)
休み方
食べる量を減らす

疲労によってダメージを受けた細胞の修復には、栄養バランスのよい食べ物が重要です。
肉や魚などのタンパク質にビタミン・ミネラルを積極的に摂ることで、ダメージを受けた細胞を修復できます。
食事で休養をとることを「生理的休養」の〈栄養タイプ〉と呼びます。ここで大切になってくるのが、「食べすぎない」ことです。
「私は“食べない栄養”といっているのですが、食べすぎない、もしくは胃にやさしいものを食べることで、消化器系を休めたり、老廃物を排出してデトックスできます」
正月明けの七草粥は、まさにこの考え方を実践しているといえるでしょう。
ふだんから腹八分目、もしくは六分目の食事を心がけることで、体も軽く感じられ元気が出てきます。
白湯を飲んで体を温めることも、体を休めるのにプラスです。
また、決まった時間に朝食をとると自律神経が整うので、ぜひ習慣化しましょう。
やるといいこと
⚫︎食事量を抑える ⚫︎胃にやさしい食事をとる ⚫︎白湯で体を温める
<監修/片野秀樹 取材・文/工藤千秋 イラスト/ホリベクミコ>
片野秀樹(かたの・ひでき)
医学博士・一般社団法人日本リカバリー協会代表理事。同協会では休養に関する社会の不理解の解消やリテラシー向上を目指し啓発活動に取り組む。株式会社ベネクス執行役員、博慈会老人病研究所客員研究員、日本未病総合研究所未病公認講師(休養学)。著書に『あなたを疲れから救う 休養学』(東洋経済新報社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです