疲れに気づかないまま、ふだん通りに動いていると、疲れがどんどん蓄積し、心や体が不調に。上手な休み方を取り入れましょう。今回は、医学博士・一般社団法人日本リカバリー協会代表理事の片野秀樹さんに、軽い運動をする「生理的休養」を教わります。
(『天然生活』2024年11月号掲載)
(『天然生活』2024年11月号掲載)
休み方
軽い運動をする

体や心を休めるというと、「じっとして静かにしている」というイメージがあります。
しかし、「軽い運動は『生理的休養』の〈運動タイプ〉に当てはまる休養です。体を動かすと血のめぐりがよくなります。血流が疲れで傷んだ細胞を修復し、疲労を回復するのに必要な酸素を体中にいきわたらせてくれるのです。そのため運動は積極的な休養となります」
運動すると老廃物の排出が促進。リンパの流れもよくなり、心も体もすっきりして元気がよみがえります。
ただし、疲れるまで運動をするのは逆効果。あくまでも「軽く体を動かす」に留めることがポイントです。
具体的にはヨガ、ウォーキング、軽いストレッチや運動などを毎日の習慣に。
疲れ知らずの元気な日常が取り戻せます。
「軽い運動という意味では、家事もそのひとつ。掃除、片づけや洗濯をするなどで黙々と体を動かすことが、疲れの解消に結びつきます」
やるといいこと
⚫︎軽く運動する ⚫︎ヨガをする ⚫︎ウォーキングする ⚫︎ストレッチする
<監修/片野秀樹 取材・文/工藤千秋 イラスト/ホリベクミコ>
片野秀樹(かたの・ひでき)
医学博士・一般社団法人日本リカバリー協会代表理事。同協会では休養に関する社会の不理解の解消やリテラシー向上を目指し啓発活動に取り組む。株式会社ベネクス執行役員、博慈会老人病研究所客員研究員、日本未病総合研究所未病公認講師(休養学)。著書に『あなたを疲れから救う 休養学』(東洋経済新報社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです