• 疲れに気づかないまま、ふだん通りに動いていると、疲れがどんどん蓄積し、心や体が不調に。上手な休み方を取り入れましょう。今回は、医学博士・一般社団法人日本リカバリー協会代表理事の片野秀樹さんに、疲れる前に休む「生理的休養」を教わります。
    (『天然生活』2024年11月号掲載)

    休み方
    疲れる前に休む

    画像: 休み方 疲れる前に休む

    「休む」というと「寝る」「ゴロゴロする」というイメージがあります。確かにそうやって体や頭を休めると、疲労は回復します。これを「生理的休養」の〈休息タイプ〉と呼びます。

    「体を動かさずじっとしていることでエネルギー消費を減らし、元気が回復するのを待つ。自分から何か行動するのとは違う『消極的休養』です」

    ヘトヘトに疲れ切ってしまう前に、このような休息を先取りして疲れないことはとても大切です。

    ただし、ダラダラとソファで横になる、1日中ベッドにいるという休み方はNG。

    「疲労そのものは解消しても、ダラダラしていることで、元気や活力を取り戻せないどころか、かえって疲れを感じてしまうことも少なくありません」

    疲れを感じたら、1時間だけ横になる、20分昼寝をして寝不足を解消するなど、「何をどれくらいしたら、疲れを回復させられるか」を自分で決めて実行。

    メリハリをつけた休み方をするようにしましょう。

    やるといいこと

    ⚫︎休憩する ⚫︎短時間仮眠する ⚫︎寝る ⚫︎ソファでゴロゴロする



    <監修/片野秀樹 取材・文/工藤千秋 イラスト/ホリベクミコ>

    片野秀樹(かたの・ひでき)
    医学博士・一般社団法人日本リカバリー協会代表理事。同協会では休養に関する社会の不理解の解消やリテラシー向上を目指し啓発活動に取り組む。株式会社ベネクス執行役員、博慈会老人病研究所客員研究員、日本未病総合研究所未病公認講師(休養学)。著書に『あなたを疲れから救う 休養学』(東洋経済新報社)など。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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