• 2023年6月、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されたまさこさん。少しずつ体が動かなくなっていく進行性の病気とともに生きながら、家族との一日一日を大切に過ごしています。このエッセイでは、まさこさんの日々の暮らしや思い、そして、喫茶店の店主として、母として、数々の料理をつくり続けてきたまさこさんの“未来に届けたいレシピ”などをつづっていきます。今回は、長く描いてきた目標「レシピ本の出版に向けてのお話」です。

    最近の私のこと
    レシピ本の出版に向けて動き出しました!

    長く描いてきた目標――レシピ本の出版に向けて、大きく動き出しました。

    10月は、これまで温めてきたレシピの中から掲載するものを選び、何度も試作と調整を重ね、撮影まで無事に終えることができました。

    体の不自由さが増している私の代わりに、16人もの友人たちが数か月にわたって試作を重ね、撮影日には完璧な料理に仕上げてサポートしてくれました。本当にありがたいことです。

    画像1: 最近の私のこと レシピ本の出版に向けて動き出しました!

    その一方で、病気の進行は全く止まりません。

    スマホの操作も難しくなり、メールの返信は短くなりました。体調の悪い日はスタンプだけ、あるいは返せないことも増えています。

    言葉を発するのも難しく、滑舌が悪くなって思うように伝わらなかったり、呼吸筋の低下ですぐに息が上がってしまい、長く話すことができません。

    それでも私が前を向いて進み続けられるのは、支えてくれるたくさんの方々、力を貸してくれる友人たち、そして家族の存在があるからです。

    画像2: 最近の私のこと レシピ本の出版に向けて動き出しました!

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    ▼「難病ALSとともに生きる」第1話からはこちら

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    ▼『FBS福岡放送ニュース』での取材動画はこちら

    画像: 難病ALSが進行。体の不自由さが増す中の「豊かで幸せな日々」夢に見たレシピ本の出版、理想のお店、たくさんの友人に囲まれて気づいたこと|難病ALSとともに生きる/まさこ

    https://youtu.be/Gvp1U12mPVo?si=3Q2WyfGEejuLW7Cs


    〈撮影/いわいあや 協力/田中 文(キッチンパラダイス)〉

    まさこ
    1981年、喫茶モーニングの街・愛知県豊橋市に生まれる。カフェオーナーだった賢介さんと結婚し、家族で日本と海外を行き来する生活を送った後、2018年に福岡でカフェ「サウンズフード サウンズグッド」をオープン。2021年、長女・琳さんを出産後、足から違和感を感じるようになり、2023年にALSの診断を受ける。失意の底に突き落とされるが、自然治癒の症例もあると知り、その可能性に希望を見いだして生きることを決意。現在は「#何処かで誰かの希望となりますように」を合言葉に、これまで考案してきたレシピを記録に残す活動を開始している。
    インスタグラム:@sfsg_masako

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    ▼『天然生活』2025年6月号掲載のまさこさんの記事を公開中です。ぜひ合わせてお読みいただけましたら幸いです。



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