• 熊本県・阿蘇の山奥で平日は畑仕事、週末は夫と小さなレストランを営んでいる折居多恵さん。もともと雑貨クリエイターとして東京で店を経営しており、田舎暮らしをしたかったわけではないそう。移住後は暮らしのほとんどが手づくりに。初めての経験に日々、新しい自分を発見しています。今回は「畑の野菜やハーブは花もおいしい」と気づいたお話です。

    このたびの熊本県で発生した地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。被災された皆さまの安全と、少しでもホッとできるときがあるよう、願っております。

    “野菜とハーブの花”を味わう、夏の食卓

    画像: ハーブたっぷりガレット(辛みのあるナスタチウムの花、とろみのあるブルーマロウの花、オレガノの花にディルの花)。それぞれハーブと同じ香りが。レストランのキャンセルがあり、自分たち用にもハーブをちょっとリッチに使った日の食卓

    ハーブたっぷりガレット(辛みのあるナスタチウムの花、とろみのあるブルーマロウの花、オレガノの花にディルの花)。それぞれハーブと同じ香りが。レストランのキャンセルがあり、自分たち用にもハーブをちょっとリッチに使った日の食卓

    こんにちは。折居多恵です。産山村も夏は暑すぎて、毎日の畑仕事は朝から汗だくです。

    でも、この時季だからこそうれしいことが。それは見てもかわいく、食べてもおいしい「野菜の花」が咲き出すこと。

    私たちの畑は農薬&化学肥料不使用で、「自家採種」にも取り組んでいます。自家採種とは、野菜やハーブが花を咲かせてからできる種を採取すること。そのため、畑で育てた野菜は一定量を収穫せずにおくのです。

    産山村に移住してからの私たち夫婦の食卓には、ハーブや野菜の花たちが、最強のわき役として頻繁に登場するようになりました。

    ある朝の食卓には、小さくて可憐なパクチーの花が。パクチー本体よりも味と香りがやさしいんです。

    画像: “野菜とハーブの花”を味わう、夏の食卓

    本当に簡単な楽しみ方ですが、冷ややっこにごま油とナンプラーをかけて、その上にパクチーの花を散らすとエスニック風になり、暑い夏でも食がすすみます。

    夏らしい気温と日差しが続くと、ズッキーニの畑に黄色い大きな花が咲き始めます。

    夏の食べられる花では、ズッキーニが一番のお気に入り。花を縦半分にカットして、花びらが傷まないようにさっと洗い、自家製の塩レモンを添えていただきます。

    塩レモンは細かくきざみ、みじん切りした玉ねぎとオリーブオイルを合わせて使っています。

    画像: ハーブサラダ(塩レモンとたまねぎをあえたものを入れたズッキーニの花、クリーム色のピーマン、ミニトマト、きぬさや、菊芋の新芽の素揚げ、レモンバジル、パクチーの花、ディルの花、イノシシハムなど)

    ハーブサラダ(塩レモンとたまねぎをあえたものを入れたズッキーニの花、クリーム色のピーマン、ミニトマト、きぬさや、菊芋の新芽の素揚げ、レモンバジル、パクチーの花、ディルの花、イノシシハムなど)

    わが家の塩レモンは熟成3年目。天草の知人にいただいた無農薬のレモンを半分に切って、好みの塩に漬け込んでいます。時間が経つほど塩気がまろやかになるので、食べたいタイミングに向けて塩の量を調整したり、好きな塩を探してみるのもおすすめです。

    大きなズッキーニの花が口に入れるとしゅわっと小さくなり、目を閉じてじっくり味わうと、ほのかに蜜の甘さも感じます。炒めてもおいしく、味つけはシンプルにオリーブオイルと塩だけでも十分ですし、バルサミコを加えてもおいしいです。

    残念ながらスーパーなどでズッキーニの花を見ることが少ないのは、咲くのが朝の数時間だけなこと、花びらが繊細で傷つきやすく、すぐにボロボロになってしまうことがあるのかなと思います。

    このおいしさを味わえるのは、農家や家庭菜園で育てている人の特権ですね。

    * * *



    画像: 野菜とハーブの花は飾ってもかわいい!

    折居多恵(おりい・たえ)
    雑貨クリエーター。大手オモチャメーカーのデザイナーを経て、東京・代官山にて週末だけ開くセレクトショップ開業。夫(フレンチシェフ)のレストラン起業を機に熊本市へ移住し、2016年秋に熊本県産山村の限界集落へ移り住み、農業と週末レストラン「asoうぶやまキュッフェ」を営んでいる。
    https://www.ubuyamakuche.com/
    インスタグラム@kuche_ubu



    This article is a sponsored article by
    ''.