豆を煮る|横山タカ子 信州四季暮らし
「趣味は、暮らし」と笑う、料理家・横山タカ子さん。日々、保存食をつくり、運針をし、庭の手入れをする、四季とともにある日常を、自分流に、自由に楽しんでいます。それは、遊び心に溢れ、同時にとても美しい。そんな信州の季節に寄り添った、横山さんの四季の暮らしを、ご一緒に、ぜひお楽しみください。今回は、「豆を煮る」お話です。
(横山タカ子・著『信州四季暮し』より)
豆を煮るのは、なんとしても冬が多くなります。秋の採れたてを火にかけ、暖をとりながら煮上がりを待つ時間は、無駄がありません。
我が家の暖房は、薪ストーブ、火鉢に炬燵(こたつ)と、何とも古めかしい、昔方式です。エネルギー源を幾つにも分けてお...