(『天然生活』2014年9月号掲載)
チーズトースト
食パンにチーズをのせてオーブントースターに入れ、待つこと数分。
ふわりとキッチンに漂ういい香りにつられ、食欲のスイッチもオン。あつあつにかぶりつけば、たちまちおなかが満足するのがチーズトーストのすごいところ。
「とろけたチーズが “ぷくっ” としたら、もうひと息……。あの一瞬の時間がチーズトーストの醍醐味。あらためて、パンとチーズを一緒に食べるって、すごくおいしいなぁ、チーズって偉大だなぁ、と思いました」と枝元さん。
チーズトーストは、幾とおりにもアイデアが広がる愛すべき食べ物。
たとえば、和の具材。塩ざけや、ほうれんそうのおひたし、れんこんをチーズと合わせるとコクが出て、おいしくなる。朝ごはんにも満足するメニューになります。
「なんにもないときは、食パンに粒マスタードをぬってチーズをぱらり。焼きたてを細くカットすれば、ワインのおつまみに変身。また、どんなパンを選ぶとおいしくなるか、考えをめぐらせるのも楽しいもの。デニッシュ生地ではない、庶民派の白い食パンを合わせたらいいかな。チーズの種類も、自分の好みの味はどれかなって考えるの。チーズトーストってシンプルだけど、自分にとってのおいしいを見つけられる。そんなところも魅力だと思うなぁ」
シンプルチーズトーストのつくり方
その名のとおり、チーズと粒マスタード、ハムをのせて焼くだけのシンプルなチーズトースト。
枝元さんの大好きな組み合わせです。
材料(2人分)
● 角食パン(6枚切り) | 2枚 |
● 粒マスタード | 大さじ1 |
● ロースハム | 4枚 |
● ピザ用チーズ | 50g |
● 黒こしょう | 適量 |
つくり方
1 食パンに粒マスタードをぬり、ロースハムを2枚ずつのせ、チーズをのせる。
2 オーブントースターで4~5分、チーズが溶けて、おいしそうな色がつくまで焼き、黒こしょうをふる。
*お使いのオーブントースターの加減をみて、レシピの加熱時間を参考に、加熱時間を調整してください。
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〈料理/枝元なほみ 撮影/川村 隆 スタイリング・文/花沢理恵 イラスト/秋山洋子〉
枝元なほみ(えだもと・なほみ)
料理研究家。つくりやすい家庭料理から、エスニックまでレパートリーは広く、オリジナリティあるレシピに定評がある。気さくなキャラクターも人気。近著は、『枝元なほみのリアル朝ごはん』(海竜社)。
秋山洋子(あきやま・ようこ)/イラスト
水彩絵具で食べ物を中心に描いているイラストレーター。書籍や食品メーカーとの仕事が多く、やさしいタッチのイラストは幅広い層に支持されている。また大のパン好きで、パンのカレンダーやパンの絵柄のオリジナルグッズを制作販売している。お薦めのパンをモデルにした水彩画教室も毎月開催。最近はパン柄のLINEスタンプを発売。新作のエコバッグや北欧旅行記も近々発売予定。
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