• 野草研究家の山下智道さんに、松葉茶のつくり方を教えていただきました。フレッシュな松葉にお湯を注いでつくる松葉茶は風邪やインフルエンザの予防にもおすすめ。森林浴をしているような香りとさわやかな風味が楽しめます。

    森林浴をしているような気分になれる「松葉茶」

    松葉を手軽に楽しむ方法のひとつが「松葉茶」。

    フレッシュな松葉を手に入れたら、お湯を注いで松葉茶をつくってみましょう。

    まるで森林浴をしているようなすがすがしい香りと、さわやかな風味が楽しめます。

    ほんのり甘味も感じられるお茶で、岩塩を少し入れると、味が引き締まり、とてもおいしくなります。

    松葉茶のつくり方

    画像: 松葉茶のつくり方

    材料 (一杯分)

    ● 松葉(フレッシュ)5g
    ● 水170mL

    つくり方

     松葉をきれいに洗い、適当な長さに切る。お湯を沸かす。

    画像: つくり方

     急須やティーポットに松葉を入れ、お湯を注ぐ。

     5~8分程度置き、好みの濃さになったら完成。

    植物の成分の抽出方法。そのほかのテクニック

    松葉茶のように、お湯を注いで成分を抽出したものを「浸剤(しんざい)」といいます。

    そのほかにも、煮出してつくる「煎剤(せんざい)」、常温の水でつくる「冷浸剤(れいしんざい)」があります。

    煎剤

    時間をかけて(30分くらい)煮出し、成分を抽出する方法。実・樹皮・茎・根など、堅い部分の成分の抽出に適しています。抗酸化物質であるポリフェノールや、脂溶性の成分も抽出することができます。

    冷浸剤

    常温の水でゆっくりと時間をかけて成分を抽出する方法。カフェインやタンニンなどの抽出を抑えることができるので、うま味を出したいときにおすすめです。


    * * *

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    松のお話 >>

    インスタライブのお知らせ

    12月11日(水)20時~、山下智道さんのインスタライブを配信します。

    柚子やかぼちゃの種、なつめなど、これから寒さが深まる冬に向けて、「体をあたためる」お茶を教えていただきます。

    どうぞお楽しみに!

    ▼ご視聴は「天然生活インスタグラム」から
    https://www.instagram.com/tennenseikatsu/



    画像: 冷浸剤

    山下智道(やました・ともみち)
    野草研究家。福岡県北九州市出身。登山家の父のもと幼少より大自然と植物に親しみ、野草に関する広範で的確な知識と独創性あふれる実践力で高い評価と知名度を得ている。国内外で多数の植物観察会・ワークショップ・講座を開催。

    著書に『ヨモギハンドブック』(文一総合出版) amazonで見る 、『野草がハーブやスパイスに変わるとき』(山と渓谷社) amazonで見る 、『野草と暮らす365日』(山と渓谷社)amazonで見る など多数。

    近著に『旅で出会った世界のスパイス・ハーブ図鑑 東・東南アジア編』 amazonで見る がある。

    ●公式サイト「野草研究家 山下智道」
    https://www.tomomichiyamashita.com/
    ●YouTube:「山下智道のなんでも植物学」
    https://www.youtube.com/@tomomichi_yamashita
    ●Instagram:
    @tomomichi0911
    https://www.instagram.com/tomomichi0911/
    @ocha.0911
    https://www.instagram.com/ocha.0911
    ●X(旧Twitter):@herbtomo0901
    https://twitter.com/herbtomo0901

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    『旅で出会った世界のスパイス・ハーブ図鑑 東・東南アジア編』(創元社・刊)

    画像: 縁起物“松葉”を手軽に楽しむ「松葉茶」のつくり方。森林浴のような香りとさわやかな風味を楽しむ/野草研究家・山下智道のハーブ&スパイス紀行

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    野草研究家・山下智道がアジア各地を旅して出会った風変わりでエキサイティングな植物たちを写真で案内する、新感覚のスパイス・ハーブ図鑑。

    ネパール、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、台湾、韓国の7つの国で親しまれている香辛料、香草、薬草、野菜、果物、藻類などを、現地での様々な用途や日本で見られる近縁種とともに150種以上紹介。

    植物を使った料理や製品、旅情あふれるマーケットや野山の風景も満載。



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