• 家庭料理家の本田明子さんに、春の山菜「ふきのとう」の下処理おすすめの食べ方を教わります。山菜は手間がかかる印象ですが、実は面倒な下ごしらえが不要で、かたい部分を取り除き、さっと火をとおせばOKのものも多数。手のかかるあく抜きがいるのは、ぜんまいやわらびくらいです。
    (『天然生活』2024年2月号掲載)

    香り高き山菜界のお姫さま
    ふきのとう

    ほろ苦く、ふわりと鼻に抜けるような芳香が春の訪れを感じさせる。

    生育中のつぼみの部分であり、実は、葉柄の部分である“ふき”よりも栄養が豊富。

    カリウムや鉄、ビタミンを多く含む。

    画像: 香り高き山菜界のお姫さま ふきのとう

    おすすめの食べ方

    油との相性が抜群。定番の天ぷらはもちろんおすすめだが、にんにくとオリーブオイルでさっと炒めるなど、イタリアンの調理法で味わうと新鮮。

    塩ゆでしたものをきざんで水けをよくしぼり、甘味噌に混ぜると気軽に春の味。

    または、オリーブオイルにつけても。オイル漬けを使って野菜を炒めたり、トーストやサラダにのせたり楽しめる。

    ふきのとうの下処理

     根元が黒ずんでいれば切り落とし、枯れて茶色くなっている外葉があれば取り除く。

    画像: ふきのとうの下処理

     油を使って料理する場合はあく抜き不要で、そのまま使う。それ以外では塩ゆで(*)をしてあく抜きを。ゆでたあと、あくが気になるようなら10分~様子をみて水にさらす。

    *塩ゆで:塩の分量は湯の量の1%が目安。湯1.5Lに対して塩大さじ1(湯1Lの場合は塩小さじ2)。ゆで時間は、あくの強さや好みのかたさに応じて変える。



    〈監修/本田明子 取材・文/福山雅美 イラスト/はまだなぎさ〉

    本田明子(ほんだ・あきこ)
    家庭料理家。小林カツ代の一番弟子として25年間助手を務め、料理の味、技、考え方を学び、2007年に独立。雑誌、書籍、TV出演、ウェブメディアなど、多岐にわたり活躍。シンプルで奥深い、簡単だけれど手を抜かないレシピが好評。『本田明子さんの さあ、なに食べよう。』(マガジンハウス)など著書多数。インスタグラム@honda_akko

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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