疲れに気づかないまま、ふだん通りに動いていると、疲れがどんどん蓄積し、心や体が不調に。上手な休み方を取り入れましょう。今回は、医学博士・一般社団法人日本リカバリー協会代表理事の片野秀樹さんに、元気な毎日を過ごすための休み方を教わります。
(『天然生活』2024年11月号掲載)
(『天然生活』2024年11月号掲載)
大切なのは活力を高める休み方
疲労の回復には、とにかくしっかり休養すること。そのポイントは「活力」を高める「攻めの休養」をすることにあります。
「活力」とは「疲労」の反対語で、「元気よく働いたり動いたりできる力」のことをいいます。

「元気」をスマートフォンの充電にたとえて考えると、わかりやすい。休むだけでは十分元気を回復できないので、活力を加える休み方をするのがポイント
人は活動すると疲れて元気が失われます。ただ休んで充電するだけでは、元気を100%の状態に戻すことができません。
活力を高める攻めの休養をとることで、十分な元気を取り戻すようにします。
もうひとつ大事なのが、「疲れたから休む」のではなく、予定から逆算して疲れを予測して「先に休んで活力を高める」こと。
「1週間を土曜日から計画してみてください。『今週は忙しそう』と思ったら、先に土日でしっかり休む。そのためにも土曜日始まりの手帳があると便利ですね」
すき間時間でこまめに休むことも有効なのでぜひ実践しましょう。
<監修/片野秀樹 取材・文/工藤千秋 イラスト/ホリベクミコ>
片野秀樹(かたの・ひでき)
医学博士・一般社団法人日本リカバリー協会代表理事。同協会では休養に関する社会の不理解の解消やリテラシー向上を目指し啓発活動に取り組む。株式会社ベネクス執行役員、博慈会老人病研究所客員研究員、日本未病総合研究所未病公認講師(休養学)。著書に『あなたを疲れから救う 休養学』(東洋経済新報社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです