肺炎で突然の入院

実はこの本の出版直前、私は肺炎で入院しました。体調を崩し、突然の緊急搬送。
何が起こるかわからないとは思っていましたが、最終構成のほんの数日前。まさかこのタイミングで、という気持ちでした。
そのとき、初めて思いました。思っている以上に、自分の身体は弱っているのかもしれない、と。
これまで指だけは動かせていたのに、それがうまく動かない。なんとかよく噛めば、飲み込めていたごはん粒で、むせてしまう。
そして、自分の身体を自分で支えることさえ難しくなりました。
私の身体なのに、思うように扱えない。できていたことが、少しずつ難しくなっていく。
体の変化は静かですが、確実に進んでいるのだと感じました。出版という大きな節目の前に現れた、大きなピンチでした。
それでも周りの方々が支えてくださり、印刷に間に合い、無事に本を世に出せたと聞いたとき、胸がじんわりと熱くなりました。
たくさんの人の手に支えられて、ここまで来ることができたのだと思います。

〈協力/田中 文(キッチンパラダイス)〉
はらだ・まさこ
1981年、喫茶モーニングの街・愛知県豊橋市に生まれる。カフェオーナーだった賢介さんと結婚し、家族で日本と海外を行き来する生活を送った後、2018年に福岡でカフェ「サウンズフード サウンズグッド」をオープン。2021年、長女・リンさんを出産後、足から違和感を感じるようになり、2023年にALSの診断を受ける。失意の底に突き落とされるが、自然治癒の症例もあると知り、その可能性に希望を見いだして生きることを決意。現在は「#何処かで誰かの希望となりますように」を合言葉に、これまで考案してきたレシピを記録に残す活動を開始している。
インスタグラム:@sfsg_masako
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▼天然生活web「難病ALSとともに生きる」
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4才と12才の子の母であり、シェフのまさこさん。3年前、難病ALSだと診断を受けました。治療法が確立されていない進行性の病気です。
「子どもたちに”母の味”を残したい」
病と向き合う著者がそんな願いを胸に綴った、料理が好きな人や、家族を大切に思うすべての人に届けたい胸に深く響くエッセイ&レシピ集です。
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『天然生活』2025年6月号掲載のまさこさんの記事も公開中です。ぜひ合わせてお読みいただけましたら幸いです。










