• 暑い夏は、汗をかきながら、スパイスの効いたカレーが食べたくなる季節。カレーを愛する方々による、こだわり満載の、自慢レシピを紹介します。今回は、料理家・枝元なほみさんの「エビのココナッツカレー」のレシピを。
    (『天然生活』2013年9月号掲載)

    エビのココナッツカレーのつくり方

    アジア気分のココナッツカレー。青とうがらしの清涼感で、うどんがつるつる進みます。

    画像: エビのココナッツカレーのつくり方

    材料(4人分)

    ● えび(中)12~16尾
    ● しめじ1パック(約150g)
    ● なす3~4本
    ● 甘長とうがらし4本(または、ししとう12本)
    ● 玉ねぎ(みじん切り)1/2個分
    ● A
    ・しょうが(せん切り)3枚分
    ・あればバイマックルー(こぶみかんの葉)3~4枚
    ・あればレモングラス(3等分に切る)1本
    ● 香菜1束
    ● 青とうがらし(小口切り)3本分
    ● 菜種油大さじ2+大さじ1
    ● カレー粉小さじ1と1/2
    ● 塩小さじ1/2
    ● とりガラスープの素小さじ2
    ● ココナッツミルク1缶(400ml)
    ● ナンプラー大さじ2
    ● レモン汁大さじ1
    ● 一味とうがらし少々
    ● 細めのうどん(乾)5束
    ● みょうが(せん切り)2個分

    つくり方

     えびは尾を残して殻をむき、背ワタを取る。しめじは小房に分け、甘長とうがらしは3cm程度のぶつ切りにする。なすはへたを切り落として縦4等分、長さ2~3等分にして、塩水(分量外・水800ml+塩大さじ1)に3分ほど放し、あく抜きをする。香菜は、根も茎も葉もきざむ。

     鍋に油大さじ2を入れて熱し、なすを炒める。押しつけるように焼き、しんなりしたら、一度取り出す。

     フライパンに油大さじ1を足し、を炒める。香りが出たら青とうがらしを加えて混ぜ、玉ねぎ、香菜の根と茎も加える。カレー粉、塩を加えてなじんだら、しめじ、甘長とうがらしの順に加えて炒め合わせる。

     全体がひとつになじんだら、とりガラスープの素を加え、湯400mlを注ぐ。なすを戻し入れ、えびを加えて煮る。

     えびの色が変わったら、ココナッツミルクを注ぎ、4~5分煮る。ナンプラーとレモン汁を加え、塩(分量外)、一味とうがらしで味をととのえる。

     うどんを袋の表示に従ってゆで、流水で引き締め、水けをきる。皿に盛り、みょうがと香菜の葉を散らす。別の器にのカレーを入れる。

    ◇ ◇ ◇

    食べたくなったら、すぐ。本格カレーは炒め煮気分

    劇団に所属して、ごはん担当になっていたころ、大きな鍋を前に、枝元さんは思っていました。

    「世界で一番、カレーを仕込んでいる女は、きっと私かも……」

    “世界一” は大げさにしても、日本で三本の指に入ることは間違いないほどには、カレーをつくりつづけていたと自負します。

    「おまけに、あのころは、玉ねぎをじっくり炒めてルーにする、1~2時間じっくり煮込むカレーをつくりつづけていたの」

    そんなカレーに対するイメージが一変したのは、本場・インドやネパールを訪れてから。

    「炒めもの、あるいは炒め煮って感じ。煮込みカレーと違って、素材の味が、じかに伝わる。暑いときは、やっぱりそういうさらっとしたカレーのほうがおいしいよね」

    そんな夏のカレーに欠かせないのは、青とうがらし。手軽につくるカレーには、この青々としたさわやかな辛さがぴったりなのです。

    カレーに欠かせないもの

    画像: 青とうがらしと、シナモン&クミンがあれば、夏カレーは完璧。クセのない、菜種油も必須

    青とうがらしと、シナモン&クミンがあれば、夏カレーは完璧。クセのない、菜種油も必須





    <撮影/川村 隆 取材・文/福山雅美>

    画像: カレーに欠かせないもの

    枝元なほみ(えだもと・なほみ)
    劇団員として活動しながら、ごはん係を担当。同時期に無国籍料理の店の厨房を任され、料理の道に入る。つくりやすくオリジナリティあふれるレシピで人気。近著は、『枝元なほみのリアル朝ごはん』(海竜社)。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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