体を温める香味野菜をたっぷり摂って、冷えや風邪の予防に

薬膳・発酵料理家の山田奈美さんに、体を温めて風邪を予防する、‟一汁一菜”の薬膳レシピを教えていただきました。

体の冷えは、不調のもと。長ねぎ、しょうが、玉ねぎ、にんにくなどの香味野菜を上手に摂り、体の中から温める工夫を。

肉料理も、スパイスを効かせることで温め効果が上がります。腸内環境を整えながら温める発酵食品として、黒酢をスープに効かせました。

体を温める食材

〈一汁〉「長ねぎとしょうがの黒酢スープ」のつくり方

香味野菜と発酵の力で、ひと口ごとにぽかぽかに。

体が縮こまって減退しがちな食欲も刺激してくれます。

材料（2人分）

つくり方

１　長ねぎは斜め薄切り、しょうがはせん切りにする。

２　鍋を中火で熱してごま油をひき、長ねぎ、しょうがを入れてよい香りが立つまでしっかり炒める。

３　だし汁を加え、煮立ったら塩、黒酢、しょうゆを加え、味をととのえる。片栗粉を同量の水で溶いて加え、とろみをつける。

〈一菜〉「鶏手羽のスパイス煮込み」のつくり方

複数のスパイスを効かせ、赤ワインで煮込んだ鶏肉は深いうま味。

嚙みしめるうちにじんわり体が温まる感覚を味わってください。

材料（2人分）

つくり方

１　鶏手羽元は皮目を下にして置き、骨にそって両側に2本の切り込みを入れる。にんにくは包丁の腹でつぶす。玉ねぎは繊維にそって4等分のくし形切りにする。

２　鍋を中火で熱してごま油をひき、にんにく、玉ねぎ、手羽元を皮目を下にして入れる。手羽元に焼き色がついたら返し、もう片面も色づくまで焼く。

３　赤ワイン、水100mL（分量外）を順に加え、沸騰したらＡを加え、ふたをして10分ほど煮込む。

４　ふたを取り、汁けがほとんどなくなるまで煮詰める。

〈料理／山田奈美　撮影／有賀 傑　スタイリング／阿部まゆこ　取材文／保田さえ子〉

山田奈美（やまだなみ）　
国際中医薬膳師。「食べごと研究所」主宰。和食薬膳や発酵食品の教室を開く。著書に『季節のからだを整える おやこの薬膳ごはん』（クレヨンハウス）など。

※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです