手に入れやすい草木の葉でつくる野草茶を紹介します。急須で淹れても、水出しにしても、煎じても。滋味あふれる自然のおいしさを、手軽にどうぞ。「七草」店主、前沢リカさんに伺いました。野草をしっかり干すと、苦味やえぐみが取れて、飲みやすくなります。どくだみとミント、よもぎとローズマリーなど、意外なものが、実は好相性です。
(『天然生活』2016年8月号掲載)
(『天然生活』2016年8月号掲載)
飲み方
焙じ方

干した野草を手でくだきながら、フライパンに入れる。どくだみの茎は硬いので、ハサミで3cm程度に切っても。
弱火にかけ、木べらなどで混ぜ、香りが立ったら、火からおろす。新聞紙などの上で冷まして完成。
焙じる時間は、5分ほどを目安に。
煎じ方

鍋で水1リットルを沸騰させ、茶葉を約5g入れる。
小さな泡がぷつぷつ立ったら火を弱め、10分ほど煮出す。
火を止め、5分ほどおいたら完成。煮出し時間や放置時間を変えると、濃くなったり、味わいが増したり、味に変化が。その変化も愉しんで。
<撮影/鈴木静華 取材・文/宇野津暢子>

前沢リカ(まえざわ・りか)
江戸料理の老舗などで修業後、2003年東京・下北沢に和食店「七草」をオープン。旬の野菜にひと手間加えたシンプルで美しいひと皿が評判に。2017年、富ヶ谷に移転リニューアルオープン。https://www.nana-kusa.net/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです