• 料理家の真藤舞衣子さんが、ここ数年、毎年訪れているという街・ハノイ。最大の魅力は、驚くほど自分の好みに合う「食」。定番の朝ごはん、鴨フォー、エッグコーヒー、ブンチャー、バインミー。食べ尽くして帰る2泊3日の締めくくりと、帰国後に台所で続く“旅の余韻”。料理は記憶と身体をつなぐもの。ハノイがなぜ何度も戻りたくなる街なのか、その理由を綴ります。

    食と余韻を抱えて帰るまで

    ここ数年、私は毎年のようにハノイを訪れている。 なぜこんなにも惹かれるのだろう、とあらためて考えてみた。

    理由は、とても単純で、食が驚くほど自分の好みに合う。

    今回は2泊3日という短い日程で、仲のいいメンバーを案内した。

    食べて、歩いて、笑っているうちに、気づけば終盤。

    前編の旅の様子はこちらから

    https://tennenseikatsu.jp/_ct/17821154

    最終日の朝は、ホテルのビュッフェでフルーツとコーヒーを少しだけ。

    画像1: 食と余韻を抱えて帰るまで

    身体を軽く目覚めさせたら、迷わず鴨の店へ向かう。

    ハノイで、クリスピーな鴨と鴨フォーを食べさせてくれる店は、実はそう多くない。

    現地の友人も「そんな店あったんだ」と言われる。

    画像2: 食と余韻を抱えて帰るまで

    初めて訪れたとき、釜から上がった鴨をひと口かじった瞬間、ジュワーっと、音まで記憶に残る熱と旨みが押し寄せてきた。

    それ以来、何度も通っているのだけれど、この“ジュワー”はお父さんが焼いてくれた時にしか現れない。

    画像3: 食と余韻を抱えて帰るまで

    だから、お父さんが現れるまでじっと待つ。

    ベトナム語しか通じないので翻訳アプリで説明するが、「ジュワー=おいしさ」というのがなかなか理解されないのだ。

    朝から鴨をしゃぶりながら、ハノイビールを一杯。

    これ以上の贅沢があるだろうか、と毎回思う。

    鴨フォーにはミントやハーブをたっぷり入れる。

    画像4: 食と余韻を抱えて帰るまで

    チキンとはまったく違う、鴨ならではの濃厚さ。

    身体の奥に、ゆっくりと染み込んでいく感じがたまらない。

    お腹も、気持ちも、満たされて店を後にした。

    お店の場所

    鴨の店 Phở vịt quay Ngọc Phát
    319 P. Thanh Nhàn, Bạch Mai, Hai Bà Trưng, Hà Nội, ベトナム

    エッグコーヒー Sofitel Legend Metropole Hanoi 
    15 P. Ngô Quyền, Tràng Tiền, Hoàn Kiếm, Hà Nội 100000 ベトナム

    ゴックスアン・ブンチャーレストラン Quán Bún Chả Ngọc Xuân1
    02 Đ. Thụy Khuê, Thuỵ Khuê, Tây Hồ, Hà Nội, ベトナム

    バインミーママ Bánh mì Mama
    54 P. Lý Quốc Sư, Hàng Trống, Hoàn Kiếm, Hà Nội, ベトナム

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    画像: お店の場所

    真藤舞衣子(しんどう・まいこ)
    料理家。発酵研究家。会社勤務を経て、1年間京都の禅寺で生活。フランスへ料理留学後、料理教室を主宰するほか、雑誌や書籍で活躍。著書に『つくりおき発酵野菜のアレンジごはん』(主婦と生活社)、『サバの味噌煮は、ワインがすすむ』(日本経済新聞出版、小泉武夫氏と共著)など。
    インスタグラム@maikodeluxe

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