「アサリの卵丼」つくり方とエッセイ。ムッチリポックリ妙味|発酵学者・小泉武夫さん、料理家・真藤舞衣子さん
発酵学者・小泉武夫さんが自らの厨房「食魔亭」でつくり上げた、春の料理「アサリの卵丼」の滋味あふれるエッセイとレシピを紹介します。発酵研究・料理家の真藤舞衣子さんが料理を再現。おいしいお酒とともにお楽しみください。
(『サバの味噌煮は、ワインがすすむ』より)
ムッチリポックリ妙味。「アサリの卵丼」
東京に伝わる「深川めし」は酒と塩、味醂、ダシ汁などで味付けしたむき身のアサリをめしと炊き込んだもので、江戸時代からの深川近辺の郷土料理である。
味付けしたアサリはめしととても合うのか、ずっと前にイタリアに行ったとき、実に美味しいリゾット風の料理を食べたことがある。
そのつくり方を教えてもらうと、...